不動産を探している人のなかには「不動産を購入するより賃貸で住み続けた方が良いのでは?」と疑問を抱いている人もいるかもしれません。
確かに、不動産を購入することにはメリットとデメリットが存在しているため、人によっては購入するよりも賃貸で住み続けた方が良いケースも考えられます。
マイホームを購入した方が良いか賃貸で住み続けた方が良いか判断するために、マイホームを購入するメリットとデメリットを理解しておきましょう。
マイホーム購入のメリット
まずマイホーム購入にはどのようなメリットが考えられるかを紹介していきます。
子供や孫に資産として残すことができる
国税庁が公表しているデータでは、日本の相続財産の半数以上が不動産という統計が出ています。
賃貸住宅に住み続けていても、当然ながらその住宅を子供や孫に資産として残すことはできません。
残された遺族に資産として残してあげることができるのは、マイホーム購入ならではのメリットだといえます。
老後の負担を減らすことができる
最近は「人生100年時代」と言われるようになり、老後の生活を心配している人も多いと思います。
マイホームを購入する場合には、多くの人が住宅ローンを利用すると思いますが、住宅ローンを完済すれば、その後の支払いは固定資産税や管理費などの負担だけで済ますことができます。
住居のメンテナンスは必要になりますが、賃貸住宅に住み続ける場合と比べるとその出費は少なくなるのが一般的です。
生活水準を高めることができる
住宅ローンを活用してマイホームを購入する場合、多くの人が35年の長期ローンを利用します。
毎月の返済額と賃料を同額に設定すると、賃貸住宅よりも広くて新しいマイホームを購入できることがほとんどです。
これまでの家賃額では1LDKにしか住めなかったのに、同じ住宅費で4LDKのマイホームを購入できる可能性もあります。
団体信用生命保険に加入できる
マイホームを購入する際に住宅ローンを利用すると、団体信用生命保険に加入することができます。
民間金融機関の住宅ローンには、団体信用生命保険に適用金利の支払いのみで加入でき、ローン契約者が死亡した場合には住宅ローンが完済されるという、とても便利な住宅ローン専門の生命保険です。
賃貸住宅の場合は、世帯主が死亡した場合でも賃料を支払い続けなければいけませんが、不動産を購入して団体信用生命保険に加入することで、死亡後の住宅費がかからなくなるというメリットがあります。
マイホーム購入のデメリット
マイホーム購入のメリットを紹介しましたが、どんなことにもデメリットがあるように、マイホーム購入にもデメリットは存在します。
どのようなデメリットが考えられるか、順に紹介していきます。
簡単に転居ができなくなる
マイホームを購入すると、簡単に引っ越しができなくなる可能性があります。
特に住宅ローンを利用する際に、諸費用も含めて借り入れた場合などはその可能性が高くなります。
引っ越しの際に今まで住んでいたお家を売却する必要がありますが、その売却活動が順調に進むとは限りません。
売却活動が進んでいないと、新たに住宅ローンを利用できない場合があるので注意が必要です。
マイホームのメンテナンスが必要になる
賃貸住宅の場合には、給湯器やキッチンなどの不具合が発生した場合は大家さんが対応してくれます。
しかし、マイホームを購入すると住宅の不具合は全て自分で修復しなければいけなくなるため、定期的なメンテナンスが必要になります。
特に外壁や屋根は雨水の進入を防ぐという重要な役割を持っているため、きちんとメンテナンスを行なっていかなければいけません。
災害時の倒壊リスク
マイホームを購入することで、火災や地震による倒壊リスクに対して自分で備える必要が出てきます。
マイホーム購入時に火災保険に加入する場合がほとんどですが、地震保険に関しては火災保険の半額までしか補償されません。
そのため、地震で倒壊した場合には建て替えるだけの保険金が支給されない可能性が高くなります。
最後に
以上、マイホーム購入のメリットとデメリットについて紹介してきました。
マイホームを購入した方が良いかは、その人の考え方や今後の人生プランによって異なるため、一概にどれが正解と言えるものではないと思います。
そのため、ご自身でしっかりと考えた上でマイホームを購入するかを判断することが大切です。